お子様の反対咬合(受け口)【歯科コラム】
こんにちは。広島市南区東雲本町にある江夏歯科医院です。
今回はお子様の反対咬合(受け口)についてお話しいたします。
反対咬合とは咬み合わせたとき、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態のことです。
この状態が続くと・・・
・前歯で食べ物をかみ切りにくい
・サ行、タ行などの発音がしにくい
・顎関節に負担がかかり、顎関節症になりやすい
などの影響を及ぼす可能性があります。
ですので、反対咬合は永久歯に生え変わる前に治療し、改善することがおすすめです。
早期の乳歯列期に治療を行うことで正常な顎骨の成長発育を促し、増悪を阻止することが期待できます。
治療法として当院ではパナシールド(ムーシールド)を使用した歯列矯正治療(咬合誘導)を行っております。
治療費は55,000円(税込)です。 ※保険は適用されません。
【パナシールド(ムーシールド)とは】
・咬み合わせの改善。
・舌圧と口唇圧のバランスの改善。
・舌を正常な位置(何もしていない時に上顎に軽く触れる位置が正常)に保つ。
などの機能があり、子供の顎の成長を利用して、上下前歯の咬み合わせの関係を正常なものにする目的で使用する咬合誘導装置です。
【使用方法】
就寝時に着用していただきます。
⦅着用例⦆
【治療期間】
3歳からはじめられ、患者様によって期間は異なりますが約6カ月~1年間の使用で改善がみられます。
治療期間中は経過観察のため定期的に通院していただきます。
⦅治療前⦆
⦅治療後⦆
【デメリット】
・成長によっては戻ってしまうことがあります。
・効果が出やすい時期が限られている。
大人になってから治療をすると矯正のため歯を抜いたり、顎の骨を切ったりする場合もあり、その分時間も費用もかかります。
3歳児検診などで診断された方、お子様が反対咬合(受け口)かもしれないとご心配な方は当院へご相談ください。
ただし、お子様が装置装着の目的を理解されないと継続して装着してもらえず、効果が得られにくくなります。