お知らせ

こんにちは。広島市南区東雲本町にある江夏歯科医院です。

今回は歯の定期検診についてお話しいたします。

歯医者さんへは、歯の痛みや歯肉の出血、また口腔内のトラブルが起きてから行くところと思われがちです。

そのため、治療を終え定期的に受診してくださいと案内されても『どこも悪くないのになぜ？』と疑問に思い、

『何もなければ行くものか』と思われがちでしょう。

でも振り返ってみてください。

歯のトラブルが起きた時は仕事等を休んでまで受診していたのに、

痛みやトラブルが解消された途端歯医者と縁を切りたがる人があまりにも多い事。

もう一度あの痛みが恋しくなったのでしょうか？

歯の定期検診は、口腔内の健康を守るために大切なものです。

治療後もそうでない方も定期検診はお勧めです。

定期検診では、主に以下のことを行います。

・むし歯、歯周病の検
・歯垢、歯石除去
・ブラッシング指導
・かみ合わせのチェック

内容は歯医者さんによって若干異なる事もあります。

歯磨きを行っていても、個々に磨き癖があるため、

歯と歯のあいだや歯周ポケットなどに歯垢が残っていることがあります。

歯垢は時間がたつと歯石へと変化し、歯ブラシだけでは取り除けない状態になります。

今回は2つのメリットを紹介したいと思います。

1つ目は『早期発見・早期治療ができる』です。

定期的に通うことで、むし歯や歯周病の初期段階での発見・治療につながります。

症状が気になってから受診するようにしていると、その頃には重症化していることも多くあります。

2つ目は『経済的な負担が軽くなる』です。

一度むし歯や歯周病をひどくしてしまうと定期検診の時以上の通院回数や費用といった負担も大きくなります。

長い目で見ると治療にかかる費用を抑えることができます。

今回２つメリットを紹介しましたが、理解して頂けたでしょうか？

では最後に通院頻度についてです。

検診の頻度は、口腔内の状態や歯医者さんの方針により少し異なります。

当院では3カ月～半年に一回を目安に受診されることをお勧めしております。

費用は歯や口腔内の状態によってまた診査内容により異なりますが、3割負担で3,000円～5,000円が相場です。

また、これまでは「予防」のみでは保険が適用されず、歯周ポケットが4mm以下と浅い場合のメンテナンスや、

治療の必要がないと判断されるときには、自由診療となるケースがありました。

しかし、2020年4月の診療報酬改定によって、予防のための歯科治療も一部保険が適用となり、費用面でも取り組みやすくなりました。

但し、『歯の色が気になる』、『ヤニや茶渋等の着色を取りたい』は自費負担となります。

歯の健康のためにも皆様ぜひ定期検診をご活用ください。

参考：むし歯や歯周病の要因は様々あります。

　　　歯磨きをきちんと行っているからと言ってそれだけで安心していませんか？

　　　ご自身の口腔への取り組みが正しいのかどうか確認出来る検査があります。

　　　口の中の環境や生活習慣にリスクが潜んでいないか『唾液』で調べることができます。

　　　リスクを洗い出せれば対策を講じて効率よく口腔ケアにつなげていけます。

　　　むし歯や歯周病になりにくい口腔環境を本当に手に入れたい方にお勧めの検査です。［《SMT》2022年8月の歯科コラム参照］

文：佐々木　桃子