ポケットは浅くして、何も入れないで!!
こんにちは。広島市南区東雲本町にある江夏歯科医院です。
今回は『歯周検査』についてお話しいたします。
皆さんは歯周病の原因菌に少なからず感染しています。
歯周病の進行は歯周病原菌だけでなく、いくつかの要因が絡み合っています。
もちろん菌が増えれば進行していきます。
でも初期は目立った症状は出ず
進行をご自身で感じるのが難しいからこそ
歯周検査を行い、
歯周病の有無や進行度合いを見て、
口腔ケアや適切な治療を行うことで
歯周病の進行を抑制していきます。
歯周検査の検査項目に歯周ポケット検査があります。
歯と歯肉(歯ぐき)の間には歯肉溝と言われる溝があります。
歯医者に行って歯肉をチクチクされた経験のある方もいると思います。
この溝は健康な歯肉の方で2㎜以下です。
歯周病が進行している方は溝がどんどん深くなり数値が大きくなります。
また歯周ポケット検査では、
歯肉に炎症が起きていないか(出血の有無)
歯がぐらぐらしていないか(動揺度)も調べます。
歯周病の前段階には歯肉炎があり、
歯肉のみに炎症を起こしているだけでそれ以外は歯周に問題を生じていない状態です。
健康な歯肉であれば出血はありません。
ですが磨き残しを放置し歯石がたまっている方や
歯周病が進んでいる方は歯肉をすっと触れただけで出血します。
歯周病が進行すると歯を支えている周りの骨(歯槽骨)が
溶けてなくなり土台が弱くなるため歯が揺れてきます。
軽度の揺れはご自身で気づくことはほとんどありません。
自己チェックする方法はありますので揺れている歯があれば
放置しないでかかりつけ歯医者にご相談下さい。
通常、歯科検診といえば歯周検査は項目にあります。
広島市の事業で、節目の年齢(30・35・40・45・50・55・60・70)になると
節目年齢歯科検診の案内葉書きが送られてきて、
500円で歯科検診【むし歯チェック、歯周検査、予防アドバイス】が受けられます。
妊婦さんになると妊婦歯科検診の案内葉書きがご自宅に送られてきて、
無料で同様に受けられますので是非ご活用ください。
【節目年齢と妊婦歯科検診は広島市在住の方が対象】
文:下岡ひかり