突然な『Silent Disease』
こんにちは。広島市南区東雲本町にある江夏歯科医院です。
今回は『Silent Disease』についてお話しいたします。
『Silent Disease』とは歯周病の別称です。
歯周病はその名の通り歯の周りの病気です。
歯周病の原因は歯と歯肉の付着している境界部の段差に溜まる口腔内細菌の塊である歯垢です。
白っぽい色をしており、ねばつくのが特徴です。
食後8時間ほどでできるといわれています。
歯垢を放置しておくと唾液に含まれるリン酸やカルシウムなどと結びつき、
2週間程度で石灰化し歯石になります。
そうなるとブラッシングでは落とせません。
歯石そのものがむし歯の原因ではないですが、
歯石の表面に細菌が増殖することで、
むし歯や歯周病を引き起こします。
歯石を付着させないためには、もととなる歯垢を毎日のブラッシングで
しっかり取り除くことが大切です。
他にも歯周病の起因として、
噛み合わせの不具合や過重負担な歯ぎしりがあります。
歯肉が腫れている状態が続くと歯を支えている骨が溶かされて歯が
グラグラしてきて、最終的には歯が抜け落ちてしまうという怖い病気です。
家の地盤がぬかるんで柱がグラグラすると倒壊してしまうイメージです。
そこへたどり着くまで特段痛むことなく出血しやすくなる位なのでやり過ごしがちです。
痛いところもないからと長らく歯医者さんに行っていない方も多いのではないでしょうか。
歯周病は『Silent Disease=沈黙の病気』と言われ、自覚症状も軽微なため初期症状に気づかないことが多く、
重症化して自覚症状に気づくことが多いです。
日本人の8割が罹患していると言われ、年齢を追うごとに自覚症状を持つ人の割合が増えていきます。
若いうちから予防していくことが大切で、歯周病の予防は患者様自身が正しい歯磨き法を身に着けて、
常にお口の中を清潔に保つことです。
私が見る歯周病患者様の症状や傾向としては
①ほぼ全体的に歯肉からの出血
②歯肉の色が健康的なピンクでなくどす黒い
③歯がぐらついてきている
④歯が本来の位置から移動或いは斜めっている
⑤さらに放置したのかグラつく歯の歯肉が腫れ顔が歪むほど腫れている
⑥汚れで歯が覆われている
⑦使っている入れ歯も食べかすがべっとり付着
日々の歯磨きで磨き癖により残されてこびりついた汚れを
歯医者さんで定期的にお掃除をされると歯周病のリスクがぐっと減ります。
また、メニュー紹介となりますが当院では茶渋やヤニ等の着色除去も含めた歯石除去の場合、
8,800円【税込み】でお受けしております。
着色汚れも気にされてる方は、こちらのご利用がお勧めです。
文:下岡 ひかり