ご存じ?虫歯になりにくい食べ物
こんにちは。広島市南区東雲本町にある江夏歯科医院です。
今回は『むし歯になりにくい食べ物』についてお話しいたします。
【むし歯になりにくい食べ物の特徴】
・自然の甘みがある。
・噛み応えがある。
・食べかすが残りにくい。
具体的には、
☆ わかめ、めざし、煮干し、のりなどの海産物
★ ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、いもなどの野菜類
☆ りんご、なしなどの果物
★ プロセスチーズ、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品
☆ きくらげ、まいたけ、干しシイタケなどのキノコ類
そのほか煎餅などが挙げられます。
【「むし歯予防になる食品」の特徴】
①フッ素が含まれているもの
フッ素は、むし歯予防でよく使われている成分で、歯のエナメル質の再形成を促し
歯質強化に働く成分です。自然の食べ物にも含まれています。
②歯の成分となるカルシウムを含むもの
これにはマグネシウムやビタミンDを一緒に摂取することをお勧めします。
カルシウムは、歯の大部分を占めている象牙質の主要な成分です。
歯が作られる時期にカルシウムを摂取しなければ象牙質はもちろん、
骨がもろくなってしまいます。
初期のむし歯は、歯の表面のエナメル質が溶け始めます。
これは歯の成分のカルシウムやリンなどのミネラル成分が溶けてしまった状態です。
この段階であればカルシウムイオンを歯に補給して
元の健康な状態に戻すことも可能です。
マグネシウムは、カルシウムの代謝をコントロールし
カルシウムが骨から溶け出していくのを防ぎ、
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けます。
③エナメル質を強化するビタミンAを含むもの
ビタミンAは、歯の一番外側の部分である、エナメル質を丈夫にします。
では、どのような食べ物が以上の特徴に当てはまるのか列挙しますと、
①フッ素を含むもの・・・・・・・イワシ、海藻、エビ、牛肉、
りんご、味噌など
②カルシウムを含むもの・・・・・乳製品、小魚、大豆、ちりめんじゃこ、
小松菜、モロヘイヤなど
③ビタミンAを含むもの・・・・・・鶏・豚レバー、かぼちゃ、人参、卵、
シソ、春菊、ほうれん草、味付け海苔、焼きのりなど
④マグネシウムを含むもの・・・・・そば、きな粉、納豆、ゴマ、
あおさ、切り干し大根など
⑤ビタミンDを含むもの・・・・・・鮭、しらす干し、干しシイタケ、卵など
※ ②④⑤を一緒に摂取することをお勧め。
これを見ると、普段の食事で取り入れられそうな食材がたくさんあることがわかります。
これらのことを頭に入れ、意識するだけで変わってくると思いますので、
日々の食卓を楽しみながら、むし歯になりにくい環境を作ってみてください。
文:佐々木 ももこ