歯の黄ばみや着色の原因
こんにちは。広島市南区東雲本町にある江夏歯科医院です。
今回は『歯の黄ばみや着色の原因』についてお話しいたします。
歯の黄ばみや着色の原因は、大きく分けて2つ、
「外部要因」と「内部要因」が挙げられます。
歯の黄ばみや着色の原因には種類もあり、人それぞれです。
そのため、自分に合った対策をとることが効果的でしょう。
それでは、歯の黄ばみや着色の原因について説明します。
≪外部要因≫
(1)食べ物や飲み物による黄ばみ
ポリフェノールを含む飲食物や濃い色素が含まれた飲食物を習慣的に摂取すると、
歯の黄ばみの原因となる「ステイン」が付着し「黄色い汚れ」となります。
《着色性食品》
~色の濃い食品と酸性度の高い食品~
〇カレー 〇ビーツ 〇トマトソース・ケチャップ
〇醤油・バルサミコ酢 〇かぼちゃ 〇チョコレート 〇キムチ
〇ベリー系フルーツ(ブルーベリー、ラズベリー、ぶどう、さくらんぼ、ざくろなど)
~色の濃い飲み物~
〇コーヒー 〇紅茶 〇緑茶 〇ウーロン茶 〇炭酸飲料 〇色の濃いジュース類
〇赤ワイン
歯が黄ばみやすくなる飲食物もあります。 色の濃いものを避けていれば大丈夫と思ったら大間違い。
実は直接着色するのではなく、着色を助けてしまう【着色補助食品】というものもあるのです。
~着色補助食品~
単体では着色しませんがそのものが口の中を酸性化させるために歯の表面のミネラルが溶け、その部分が着色しやすくなります。
〇炭酸飲料全般 〇アルコール 〇スポーツドリンク
〇ミカンなどの柑橘系飲食物 〇クエン酸 〇お酢 〇梅干し
実は酸性度の高い白ワインもこの部類で、着色の原因となる飲み物です。
~その他~
〇色つきの歯磨剤やフッ素入りの歯磨剤
〇色の濃いうがい薬(イソジン等)
〇口紅
(2)たばこによる黄ばみ
たばこで歯が黄ばむのは、たばこを吸うときに発生するタール(ヤニ)です。たばこを吸うと、タールが口の中に広がり、唾液の中に含まれている成分と融合して歯に着色します。たばこのヤニは、ステインよりも粘着力があるので歯に付着しやすく、歯を黄ばませる働きが強いとされています。
(3)お口の中の乾燥による黄ばみ
お口の中が乾燥することで、着色しやすい口腔内環境となります。なぜなら、唾液には殺菌作用や汚れを洗い流す働きがあり、お口の中が乾燥すると唾液の働きが弱まり、ステインやプラークが歯に残りやすくなるためです。口呼吸が癖になっている方は、鼻呼吸を意識するなど注意をしましょう。
≪内部要因≫
(1)加齢による黄ばみ
歯の色は、象牙質(エナメル質のすぐ内側)の色に影響されますが、象牙質は加齢によって次第に厚くなるため黄色くなりやすくなるのです。また、歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯の表面にヒビが入ります。年数を重ねるごとにヒビは増え、そのヒビから飲食物の色素が入り込み、黄ばみの原因になることもあります。
(2)抗生物質による変色
抗生物質として服薬することがある「テトラサイクリン」は、歯が変色(灰褐色)する可能性がある。幼少期に多く摂取すると、副作用で歯が変色すると言われています。
≪自分でできる黄ばみ予防≫
(1)着色しやすい飲食物を控え喫煙を止める
コーヒーや紅茶、カレーなどの色の濃い食べ物を好んで食べる方は黄ばみやすくなります。「飲食を控えましょう」というわけではありませんが、食後に歯を磨いたり水で口をゆすいだりして、付着を抑えるように心がけると良いでしょう。タバコについてはステインよりも着色しやすいためできるだけ控えるようにしましょう。
(2)食後の歯磨き
毎日の歯磨きは、ステインや歯垢の付着を防いで口内環境を健康的に保つことができます。黄ばみが気になる方ほど、食後の歯磨きを心がけましょう。歯みがきの際は、必ず優しく磨きましょう。力を入れて磨くと歯や歯肉を傷つけてしまい、知覚過敏になったり、歯の細かな傷から着色しやすくなります。
(3)歯のクリーニング
着色の原因がステインだけであれば、除去することで白く綺麗な歯になります。歯石が付着している場合、ほとんどの方が歯周病も併発してしまっています。3か月に一回、定期検診を受けて日頃のブラッシングで落としきれていない汚れを取ることをお勧めします。
(4)歯のホワイトニングも効果的
歯磨きなどのセルフケアや歯科医院で専門的なケアを受けることで汚れを除去することが基本ですが、ホワイトニングによって白さを回復させることも可能です。内環境を清潔に保つことに加えて歯を白くすることで、自然と自信に満ちた笑顔が生まれる健康的かつ美しい口元を手に入れましょう。
当院でも歯のクリーニングやホワイトニングを行っております。お口の中で気になることございましたらお気軽にご相談ください。
文:佐々木桃子